国によって「悪い日」はまったく違う
メキシコに嫁いだ友人が、今年の10月に結婚式を挙げたいと言った。義母は古い暦のような冊子を開き、一目見て首を振った。「その日はだめ。martes 13よ」。友人はきょとんとした顔でその言葉を私に伝え、私も調べてみて初めて気づいた——スペイン語圏が恐れているのは「13日の金曜日」ではなく「13日の火曜日」だ。友人が選んだ日は、西洋のカレンダーのもう一方の穴にちょうどはまっていた。
三つの「悪い日」、それぞれの数え方
| 文化圏 | 何を恐れるか | 2026年の該当日 |
|---|---|---|
| スペイン語圏(スペイン、メキシコ、アルゼンチンなど) | 13日の火曜日(martes 13) | 10月13日(1月13日は過ぎた) |
| 英米および北欧 | 13日の金曜日(Friday the 13th) | 2月13日、3月13日、11月13日 |
| 中国語圏 | 暦の「百事不宜」の日 | 固定ではなく、干支・建除・神煞から日ごとに算出 |
スペイン語版ウィキペディアの「Martes 13」の項目は明確だ。ギリシャとスペイン語圏(スペイン、キューバ、ウルグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルなど)で忌避されるのは火曜であり、13という数の忌避そのものは「最後の晩餐」の13人目の客という古い話にさかのぼれる。同じ数字、二つの忌日、大西洋を挟んで互いにあまり理解し合っていない。
中国側の論理はまったく別物だ
暦は「13」も見なければ、曜日も見ない。見るのは組み合わせだ——干支の日、建除十二神、そして各種の神煞。清の乾隆年間に勅命で編纂された《欽定協紀辨方書》はこの体系の公式な集大成で、四庫全書本の巻十の見出しはそのまま「宜忌」とある。そこには、祭祀に良い日、婚姻に良い日、納采問名に良い日、医を求めるのに良い日、そして何事にも宜しくない日が、一項目ずつ並んでいる。今日の通書やスマホの暦は、基本的にこの上に成り立っている。
だから「今日は悪い日か」と問うと、三人の答えは三つの違うマスを指す。スペイン語圏の友人は「今日は何曜日」と聞き、英米の友人は「今日は何日」と聞き、中国の年長者は「今日は何の日で、何が宜しく何が忌むべきか」を聞く。
なぜこれを一度は真面目に見る価値があるのか
後になって分かったのは、これらの忌避は日についてのものではなく、人についてのものだということだ。義母の「その日はだめ」は結婚式を否定したいのではなく、自分の安心できる座標に式を置きたいだけだった。数の忌避も同じで、不確かなことに握れる取っ手を与えている。
だから互いに一致しない。取っ手の形は、それぞれの歴史と経典と語り継ぎが決めるのであって、カレンダーそのものが決めるのではない。
次に「今日はよくない」に出会ったら、もう一歩踏み込んでみるといい。何がよくないのか、なぜか、誰が言ったのか。ほとんどは具体的な一件事に落ちる。落ちない部分はふつう迷信と呼ばれるが、それはしばしば、口に出せないことを代わりに言っている。ある決断で行き詰まっているなら、日取りを何度もめくるより、問いをはっきり書き、占卜迷指で実際の流れに沿って質問し、対応する命盤と解読を受け取って見比べてほしい。
免責事項:本記事は伝統文化・民俗に関する内容であり、娯楽と自己省察を目的としています。医療・心理・投資・法律・婚姻に関する意思決定の助言ではありません。身分証番号や詳細な住所などの機微な個人情報を送信しないでください。持続する不眠、不安、体調不良がある場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
出典
- スペイン語版ウィキペディア〈Martes 13〉(スペイン語圏とギリシャ文化圏で火曜が忌避されること、13の忌避の由来):https://es.wikipedia.org/wiki/Martes_13
- 《欽定協紀辨方書(四庫全書本)》巻十「宜忌」(ウィキソース):https://zh.wikisource.org/zh-hans/%E6%AC%BD%E5%AE%9A%E5%8D%94%E7%B4%80%E8%BE%A8%E6%96%B9%E6%9B%B8_%28%E5%9B%9B%E5%BA%AB%E5%85%A8%E6%9B%B8%E6%9C%AC%29/%E5%8D%B710
- 英語版ウィキペディア〈Friday the 13th〉(英米文化における13日の金曜の忌避):https://en.wikipedia.org/wiki/Friday_the_13th