奇門の用神とは何か:まず用神を定めてから盤を読む

約 2 分 占卜迷指 奇門遁甲用神三式排宮法と飛宮法

ある人がグループに奇門の盤を貼り、こう尋ねました。「今月、あの金を受け取れるでしょうか」。

下には十数件の返信が並び、それぞれが勝手なことを言っています。値符を見ろと言う人もいれば、生門を見ろと言う人もいて、あの宮の天干を見るべきだと言う人もいました。

尋ねた人はますます混乱しました。この盤にはいったい何通りの読み方があるのか、と。

用神とは「この件はどの記号を見るか」ということ

同じく三式に属する大六壬では、三伝の初伝を発端、発用、あるいは用神とも呼びます(出典 1)。つまり盤面を並べ終えたあと、最初にすべきことは判断ではなく、「この件はどこを見るのか」を確定することです。

奇門にも同じ段階があります。奇門の基本盤は洛書九宮で、その上に天盤九星、神盤八神、地盤八卦の方位が重なっています(出典 2)。用神の役割は、これらの要素から今回の問いの落としどころを一つ指定することです。

一言でいえば、用神は座標であり、結論ではありません。

なぜ先に用神を定めるのか

問いのない盤には読みようがないからです。

同じ宮位でも、仕事を問う、金を問う、ある関係を問うのでは、取るべき重点がまったく違います。用神を定める段階を飛ばすと、読む人は感覚で見栄えのする記号を選んで語るしかありません。出てくる言葉はどれも正しく聞こえますが、それは解読ではなく随筆です。

私自身の習慣はこうです。卦を振る、あるいは盤を立てる前に、まず一文を書き、問いを具体的な人と事に落とし込みます。紙に落ちたその瞬間に用神もはっきりします。誰について、どの件について問うているのかが、です。

つまずきやすい三つの穴

一つは、用神を取り違えているのに気づかないことです。用神を間違えると、それ以降の層がすべて噛み合わず、最後は「私はこう思う」で締めるしかなくなります。補う方法は問い自体を見直すことです。あなたが問うているのは一つのことなのか、三つのことが混ざっているのかを。

二つは、異なる体系の取り方を混ぜてしまうことです。三式のあいだで口訣は共通ではありません。同じ奇門の中でも、排宮法と飛宮法では神の名の並びが完全には一致しません(出典 2)。混ぜて使えば、結論が互いに矛盾するのは当然です。

三つは、用神を「これは宿命で決まっているものだ」と捉えることです。用神は人が取り決めた観察点であり、その意義は議論に共通言語を持たせることにあります。他人と読みが食い違うとき、まず照合すべきは結論ではなく、たいてい用神のほうです。

一つの愚直な方法

学び始めたころ、私は毎回問うた事と取った用神を一枚の小さなカードに書き留め、その束が半年分たまりました。後から見返して気づいたのは、本当に難しいのは取り方を覚えることではなく、問いを正確に立てることだということです。

盤は、あなたが曖昧に問うたからといって曖昧になるわけではありません。ただ、あなたがどれだけ曖昧に問うたかをそのまま映すだけです。

サイト内のツール(娯楽用)

当サイトが提供するのは娯楽目的の流れです。悩みをはっきり伝える → 方法の提案を受ける → 盤と解読を見る → 結果を書き出して保存できます。内容は娯楽と自己省察のためのもので、いかなる予測も約束せず、意思決定の助言にもなりません。

本文の情報は 2026 年 9 月 19 日時点のものです。伝統的な術数は流派が多く歴史も長く、口訣や版は完全には一致しません。本文は確認できる公開資料に基づいており、日付や暦に関わる部分は最新の公式発表をご確認ください。

免責事項:本記事は伝統文化と民俗に関する内容で、娯楽と自己省察のためのものです。医療、心理、投資、法律、婚姻に関する意思決定の助言にはなりません。身分証番号や詳細な住所などの機微な個人情報は入力しないでください。不眠や不安、体調不良が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。

出典

関連記事

太乙神数はなぜ使う人が少ないのか:三式のなかで最も入門しにくい一支

太乙神数は奇門遁甲・大六壬と並んで三式と呼ばれる占いの方式ですが、流通は他の二支に遠く及びません。文献が少なく口径も入り混じり、体系も巨大なため、入門の負担が高いのが実情です。まず三式がそれぞれ何を解決するのかを押さえるのが近道です。

約 2 分 太乙神数三式太乙

結果は文化的な学習と判断の参考を目的としています。医療、法律、投資、心理相談などの専門的助言に代わるものではありません。 対話を始める